薬の服用以外でも蓄膿症を治療する方法があります。
まず、ネブライザー。これは鼻の粘膜に直接薬を浸透させる治療法です。事前に鼻の中をきれいにしておいた状態で、霧状の薬を鼻から吸入します。要するに点鼻薬のような物なのですが、粒子が非常に細かいため浸透しやすく、奥まで届きやすいのが特長です。
薬の中身は抗生物質やステロイド剤などを生理食塩水、または蒸留水で薄めた物。副作用が気になるかも知れませんが、ネブライザーは直接鼻の粘膜に吹きつけてそこで分解、作用するので薬が全身に回ることがありません。妊婦が使っても大丈夫とさえ言われているほどです。また、病院や患者の症状によっては薬を使わず、生理食塩水だけでネブライザーを行うこともあります。ミントやイチゴの香りがする霧が出る所もあるそうです。
蓄膿症により溜まった膿を物理的に排出、除去する治療もあります。もっとも有名なのは「上顎洞穿刺洗浄法」、針を鼻の中から入れて副鼻腔に溜まった膿を排出する方法です。麻酔をするので痛みはありませんし、出血もさほどありません。
麻酔がイヤなら「プレッツ置換法」という手も。鼻から薬または生理食塩水を流し込み、器具で膿を吸引する方法です。これは患者が仰向けになって頭を反らせたり、薬を流し込まれたあと「あー」と言わないといけなかったり、いろいろ大変です。
患者の苦痛が少ない「ヤミックカテーテル」という膿を吸引する方法もありますが、日本ではあまり普及していないようです。